2007年度より年金分割制度が実施され、その前後には「熟年離婚」という言葉が生まれるほど熟年の離婚が取り沙汰されました。年金分割制度以降、さぞかし離婚が増えているだろうと推測している方々もいらっしゃると思います。
離婚は減っています
厚生労働省による2008年人口動態統計を見ると、2008年の離婚件数は 25万1,000組。2007年(25万4,832組)より3,832組減少し、離婚率(人口千対)は1.99と1998年(1.94)以降10年ぶりに2.00を割り込んでいます。
1955年以降の離婚率推移

赤枠の部分(過去10年間)を拡大したのが下のグラフです。
過去10年間の離婚率推移

主な原因は近年の経済状況の悪化が挙げられるでしょう。女性芸能人の離婚ならまだ自活の道はあります。しかし、一般の女性、専業主婦が離婚して自活するというのは昨今の経済状況を考えると、ほぼ無理。
特に熟年離婚世代となると、再就職は不可能に近い。年金分割制度で分割される年金は65歳以降。熟年離婚したから年金の受給が早まるわけでもなし、55歳で離婚したとしたら10年間は自活することになります。
そして、晴れて10年後、分割される年金はたった5万円前後だったりするわけです。
これじゃ熟年離婚などできないというのが本当のところなんでしょうね。
参考資料
厚生労働省 2008年度人口動態総覧(Microsoft Excel形式)





